鳥衝突日本委員会

13km ルール

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空港に鳥を寄せ付けない対策の一つとして、空港の周囲 13km 以内には、鳥が集まりやす い施設を建設しないというルールがある。施設とはゴミ処理場、埋立地、工事資材置き場、 貯水場などである。これらは主に、住宅地から離れたところという空港と同じ規準で設置 建設されることが多いから、完全に満たすのは簡単ではない。特に空港が後から建設され る場合には、これらを他所へ移設してということになり、とくに私有地の利用制限を伴う ので必ずしも可能とは限らない。とくにこれらが単に鳥を寄せ付けないという、比較的軽 視されがちな理由であることも、あまり重要視されない原因でもある。

そもそもこのようなルールがあること自体を関係者が意外と知らないのではないだろうか。 これについて少し調べていくと、このルール自体にどれほどの根拠があるのかも必ずしも 明確ではない。最近の調査では、この 13km を超えた範囲でも、それ以内と同じレベルで 鳥衝突事象が発生しているという報告がなされている。さらに広く設定すべきという意見 も提案されている。 日本ではこのルールの適用を厳密に当てはめるのは困難であろう。飛行機の着陸時に窓か ら眺めていると、実に多くのこういった施設が空港の周辺に存在しているし、そもそも土 地にそれほど余裕がないのであるから。

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