鳥衝突日本委員会

鳥衝突Reportについて1

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航空主要国では、鳥衝突についての事象報告制度が1990年頃から開始されている。近年そのデータの解析が進められて、体系的な調査が行われるようになった。しかしこの報告制度は、いくつかの点から全く不十分でその精度を常に問題とせざるを得なかった。理由の一つは、この報告制度は、あくまで関係者がボランタリーに行うことが奨励されていたために、関係団体・組織によってその取り組み方や態勢がまちまちであった。つまり積極的な航空会社もあれば、ほとんど形式的に事故にまで発展したもの程度しか報告しないものなどが、それぞれの航空局に集められていた。しかもその様式が定まっていた訳でもなかったので、たとえ一国内であっても、データベースと呼ぶにはあまりにもお粗末なものであったと言わざるを得ない。ましてや、国際比較や相関、対策の協調性などを行うことはほとんど有効ではなかったのである。

従って、実際の鳥衝突件数の把握もままならず、恐らく報告された数の5倍程度の衝突が発生しているだろうと大雑把な推測がされているのである。

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